日食

別ブログの「日食」の記事で、「来年の7月に日食が見られる」と書いたのだけど、えー、もう一年経ったのか、早ー、、ではない(w)、今週ついに「日食」です。

(別ブログにも貼ったけど)ペット・ショップ・ボーイズの「eclipse」の動画です。うーん、何度見ても、カッコイイ。

ちなみに、これは1999年8月11日に、ヨーロッパで起きた「日食」です。*1

それから、先月に発売された、MISIA(ミーシャ)の「銀河」の動画も貼る。

この動画には、「4D2U」(国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクト)が作った「コズミック・ビュー」の動画が使われているらしい。チャールズ&レイ・イームズの「パワーズ・オブ・テン」(Powers of Ten、1977年)*2みたいな動画かな。

あと、その「4D2U」のサイトにある「土星リングの力学」の動画も凄いっす。同サイトの「連星系の形成」と「渦巻銀河の形成」の動画もオススメ。僕が今している都市モデルの諸計算との落差を感じずにはいられないけど、まっ、いいか(w)。

前に、栗田治著「都市モデル読本」(2004年)という本を読んでみて、気付いたのだけど、僕の都市モデルは(「ミニサム型」ではなく)「ミニマックス型」に分類されるほうです。この辺の「理科」的な話も*3、そのうち書こうとは思っているけど、最近は計算はしていないな、空いた時間は読書ばかりしている、、という話はどうでもいい(w)、例えば、「都市全体でのエネルギー消費を最小化する」ことを計算する場合は、「ミニサム型」を使います*4。それに対して、例えば、街のどこに「派出所」や「消防署」を配置したら良いのかを計算する場合に「ミニマックス型」を使うのです。つまり、「公共施設」型、「弱者救済」型の計算方法でもある、ということです。

まっ、僕としては、最初は「ミニサム型」から始めていて、途中で、計算を簡略化するために「ミニマックス型」に切り替えた、という流れだったので、「弱者救済」を意識したわけでもないのだけど、21世紀(ポストモダン社会)における何らかの「理想都市」をモデル化するのであれば、自ずと「ミニマックス型」の都市像になるのではないかとは思っています。

あと、ついでに、ネットで意外と面白いのが「NHK高校講座」。NHK教育テレビで放映された番組がそのまま(いつでも)ネットで見られる、というだけなのだけど、「NHK高校講座・物理」は面白くて結構、見入ってしまいます(w)。「NHK高校講座・世界史」も面白そうだけど、視聴に時間がかかる(それぞれ30分もかかる←30分番組だから)のが難点。でも、ついさっきまで、第3回の「ローマ帝国」を見ていた(w)。

パンとサーカス」、「すべての道は、ローマに通じる」、等々、懐かしいというか、高校生が学ぶようなことを社会人(僕)が知らなかったらヤバイよな、と、半分くらいはドキドキしながら見ていたかも知れない。「ポンペイ」の町の様子の再現CGも良かった。「ポンペイ」が発掘されたのは18世紀前半で、つまり、「ルネサンス」の時代(アンドレア・パラーディオの頃*5)は、文字通り、まだ土の中に埋もれていた。そして、再びローマの遺跡が発掘されることによって、今度は「新古典主義」の時代が始まる、えっと、ゴソゴソ…

西洋建築様式史」(共著、1995年)の第十章「18世紀の建築」より。

 18世紀中頃から以降、19世紀初頭までの時期は新古典主義の時代と呼ばれる。この背景には、バロックからロココの時期にかけての正統的な古典主義から逸脱していった傾向への批判があった。また、啓蒙思想が隆起し、ものごとを分析的・経験的・実証的に、いわば合理的に捉えようとする志向が強まったことがあげられよう。さらに、ヘラクレネウムやポンペイ古代ローマ遺跡の発掘や、パルテノン神殿などの古代ギリシア建築の遺構の実測を通じて、古代建築の研究が進んだことも指摘できよう。

 事実この時期になって、初めて古代ギリシア以来の建築の歴史が具体的に把握されたのである。こうした新古典主義建築の特徴を、よく理性と考古学といい表わす。理性とは、建築を客観的・科学的に捉えようとする態度といえる。この合理性の追究から、古代の建築がもつとみなされた簡素な美を、単純な幾何学的形態の構成により創造することが試みられた。また考古学という意味は、単に遺構を精確に検討し参照の対象としただけではなく、建築の起源や本質を追求する態度ともいうべきものである。つまり、啓蒙思想にもとづく合理的な方法と、古代ギリシアの遺構などの検討を通して、ルネサンスの古典主義を捉え直そうとした動きといえる。

ついでに、第三章「古代ローマ建築」より。

(前略)そこには軸線構成などの明確な構成力が働き、様々な建築要素を統合したひとつの建築にまとめあげられている。つまり、この多様なものを併存させていく寛容さ、そしてその多様性を統合する強固な構成力こそが建築におけるローマ性と呼べよう。

ということです。

それから、番組の終わり頃に「ミラノ勅令」(西暦313年)が出てくるのだけど、でも、今日の記事(はてな日記)の話が、段々それている気もするので、また今度にする(w)。ちなみに、その番組で講師の方は、「7世紀になると、多神教国家の象徴であったパンテオンキリスト教の教会に転用されていくことになる」と述べている。

以上。

とにかく、日食は今週22日です。

ついでに、今日(7月20日)は、「月面着陸の日」です。*6

前回の「ユルバニスム」の記事で書いた、ジョン・スチュアート・ミル著「自由論」は、第一章「序説」の14ページまで読んだ。ぼちぼち読み進める。。

*1:ウィキペディアの「Solar eclipse of August 11, 1999」参照

*2:「タイトルのPowersとは「力」の意味ではなく「べき乗」という意味であり、「10の力」ではなく「10のべき乗(10n)」という意味」、ウィキペディアの「Powers of Ten」より

*3:別ブログの「北京オリンピック」(「理科」的)、「抹消された「渋谷」」(「理科」的な未開の時空)の記事参照

*4:旧ブログの「沖縄」の記事で少し書いた「ハフモデルの数式」も「ミニサム型」

*5:メモ」、「ヴィラ・バルバロ」、「ヴィラ・コルナーロ」の記事参照(アンドレア・パラーディオ)

*6:ウィキペディアの「月面着陸」参照、旧ブログの「TIME after TIME」、「Mmm..」の記事参照(アポロ11号